タテワレ・デイズ

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野性的な体で社会生活したい主婦のブログ 腹筋縦割れを再び目標に掲げ、今度こそまぶしい縦割れをものにしたい! でも横割れまではいらないかな お気楽なエコ思想がライフワーク 健康管理・子育て・自分のブロック解放などについて書いていきます

映画レビュー『サバイバルファミリー』-本質的な生きる力を考えました

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サバイバルファミリー

ジュウオウジャーvsニンニンジャーを観た時に、予告編をやっていて知った作品です。

 

大規模停電が起こるという想定のストーリーで、ラストの展開はどういうふうになるんだろうと興味を持ちました。

 

停電が大規模すぎて、停電の状況の情報も入らないという設定でした。

いつ復旧するかもわからない日々が続くと人々はどんな行動をするのか、監督のすごい想像力でストーリーは展開していきました。

 

最初は、人々は会社や学校などに通って通常生活を続けようとしました。現実を受け入れたくない心理もあるのかもしれません。

停電が続くにつれて、水と食べ物の確保が死活問題になってきます。

 

地方に親類がある人々は、東京を脱出していきます。

大都市はライフラインがあって始めて生活が成り立っているので、ライフラインが止まると生きるのに必要な物を得ることができなくなるのか!と気付きました。

 

小日向文世が父、深津絵里が母を演じる家族も東京から熊本を目指します。

大学生の息子と高校生の娘と4人で、自転車で向かいましたが…

 

切羽詰まった人々ともみ合ったり、必要な物資を手に入れるために頭を使ったり、生きようとするだけでも大変な状況になります。

 

たくましい家族との出会い

道中、たくましい家族に会うシーンが良かったです。その家族はちょっと変わってるんですけどね。

その家族の2人の息子のうち、水色のサイクリングウェアを着ている青年がかっこ良くて気になりました。

私はきれいな顔の男性(薄くてさわやかな感じ)には魅力を感じない人間なので、趣味が変わったのかと思いました。が、エンドロールの名前を見て分かりました。トッキュウ1号を演じた志尊淳だったんですね!かわいい顔をしていたトッキュウ1号の時よりずっと男性的になっていました。それで無意識に親しみを感じていたんでしょうね〜

その家族の父母役のキャスティングもとっても良かったです!

 

家族の中の母の存在感

同じ立場として、母・深津絵里がどういう行動を取るのか気になって観ていました。

価値があるものの管理や使いどころが上手でした。家族をいちばんうまくまとめられるのも、母でした。

ポケットにティッシュが入っているという細かい設定も好きです。私も普段、ポケットにティッシュを入れています。即座に対応できて便利なのに、そういう習慣が無い人から見るとババくさいみたいですね…

 

命の危機を救ったもの

家族に降りかかった命の最大の危機を救ったのは、文明の力でした。

非常事態の中を生き残るためには個人個人が野性的なたくましさを持っていることが重要ですが、文明の力が持つ力強さや安心感を認めることも悪いことではないと思いました。

使えるものを使っていくという、人間の知恵に希望を持てる展開になっていました。

 

田舎で暮らしている人々

もともと田舎で自活している人々は、ライフラインが無くてもほぼ自然体で生活を続けているようでした。

 

どう備蓄するか考える

いちばん頼りになるのは玄米じゃないかなと思います。米は精米すると保存が効かなくなりますが、玄米は適切に管理すれば1年くらい保存できるようです。

 

東日本大震災の時は、私が住んでいた市の大部分が停電して、水道水は2か月近く出ませんでした。

幸運なことに、私が住んでいた小さなマンション周辺の限られた地区だけは停電しませんでした。水道は市の水道施設そのものが壊れてしまったのでどこの家も出ませんでした。

住んでいたマンションでは地下水の水道があって、大家さんがホースで貯水タンクに入れてくれたので生活用水も使うことができました。

 

食糧の入手が難しくなっていて、最寄りのコンビニは物を一切売ってくれませんでした。

ドラッグストアには入店待ちの行列ができました。店での滞在時間が限定されていて、入れ替え制でした。限られた時間で何を買うべきか、緊張感がハンパなかったです。

レトルトの麻婆豆腐を買ったらマズすぎて泣けてきました。

 

そんな経験があるので、おいしい保存食を買って備蓄しておきたいと思います。

 

学校や仕事では学べないこと

非常事態を生き抜くのに必要なことは学校ではほとんど学ばないものですね。日本では長いこと学生生活をするというのに、習うのは理屈みたいなことが多い気がします。

 

仕事でも成長し続けるように言われますが、研修で身に付けるスキルや資格を取るための勉強なども、安定した社会生活が前提で発揮できるものが多くはないでしょうか?

会社員をやっていた当時、会議の時に意見をまとめながら進行していく技術の研修を受けたことがあります。

うまくできたら会議の生産性も上げられて素晴らしい役目を果たせるのですが、活かせる場面が限られたスキルだなと空しくなりました。

カッコよく仕事をしている自分に満足はできるかもしれませんが、本質的な生きる力の向上にはなっていないなと思いました。

 

飲める水の確保の仕方や保存食の作り方、身近なもので調理用の熱源を作る方法など、あらかじめ知っておきたいことも多いです。

 

友達がよくネパールを訪れるのですが、ライフラインが安定していないそうです。

なので、一般の人々は必要に応じて薪を調達して調理することに慣れているそうです。

 

日本人ももっと、本質的な生きる力の底上げをしていても良いと思いました。非常事態のパニックや争いを減らせると思っています。