くっつき虫・オナモミを育て始めました-見た目と違って脆弱 絶滅危惧種に指定されるようになったのも頷けました
トゲトゲの実が楽しいくっつき虫。
ひっつき虫と呼ばれることもあるみたいですね。
植物名はオナモミです。
▲かわいいので飾り棚に飾っています
去年の秋、近所の空き地でオナモミが実をつけているのを見つけた時、実をもらっていって自分でまいて育ててみたい!と思いました。
その時、まだ実は緑色だったので、熟すまでの間にその土地の所有者に除草されてしまわないかハラハラでした。
そして、こどもたちが取って遊んでしまわないかも気になりました。
オナモミは今も昔もこどもたちに大人気ですもんね。
うちの植物オタク息子に限らず、服にくっつけたり投げたり(オナモミが凶器と化す)するのはもはや定番。
私もこどもの時に、学校の帰り道に友達とオナモミで遊んだ楽しい思い出があります。
そして、近所のオナモミも無事に熟して、いただいてくることができました。
オナモミの危機
私がこどもの頃と今ではオナモミの存在の重さが違います。
オナモミは2007年に絶滅危惧種に指定されたのです。
一方、外来種のオオオナモミは日本国内で幅を利かせてきているようです。
手持ちのオナモミは、大きさやトゲの密度からして絶滅危惧種のオナモミの方のようです。
これは育てる価値あり!それになんと言っても自宅にオナモミの実がなるとしたら楽しそうです。
実をまいては芽をやられることの繰り返し
5月になってからオナモミの実をまいてみました。
1週間ほどで芽が地上に現れました。
成長を温かく見守る日々が始まったのですが、ある日ひとつの芽が忽然と姿を消しました。
数日後にはもうひとつも消えてしまいました。
ふたたび実をまいて芽が出てきたのですが、また数日後にひとつの芽が折られているのを見つけました。
残った方の芽は、屋内に避難させました。
鳥の仕業でしょうか!?
アサガオの芽も2、3本やられましたが、オナモミはやられる率が高いです!
オナモミをさらに追加で庭に直播きしたところ、日陰になりやすい目立たないところの芽は3本とも無事に育っています。
トゲトゲの殻がなかなか割れずに、長い間トゲトゲをかぶったままの芽もありました。
見た目はかわいいけれど、このままでは光合成もできなくて枯れてしまうと思い、殻を取ってあげようとしました。
殻は硬すぎて簡単には割れませんでした。
結局双葉の、殻に覆われている部分をちぎって殻を取り除きました。
オナモミが育つために越えていかなければならない壁はいくつもありそうです。
息子がオナモミを家に持ち帰ってくるのは良いのですが、床に落としっぱなしになっていた実を私が踏んでしまったことがあります。
こうなるとやはり凶器です。
滅びてしまえ!
とその時は思いましたが、なぜか憎めないんですよね。
実らせられたらいいなと思いながら、栽培していきます。