タテワレ・デイズ

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野性的な体で社会生活したい主婦のブログ 腹筋縦割れを再び目標に掲げ、今度こそまぶしい縦割れをものにしたい! でも横割れまではいらないかな お気楽なエコ思想がライフワーク 健康管理・子育て・自分のブロック解放などについて書いていきます

12才女子の伝説のスピーチ-地球サミットにて

1992年リオデジャネイロで行なわれた地球サミットで、環境問題についてのスピーチをした女の子がいました。当時12才のセヴァン・カリス氏です。

セヴァンさんはその1年ほど前に、環境運動をする子供たちの組織を作って活動していました。地球サミットが開催されると知った彼らは、自国のカナダから会場までの旅費も自分たちで資金集めをして向かったのでした。

現地でNGOブースを借りて活動していたセヴァンさんたちは、各国の代表が集まる会議場でスピーチをするチャンスを手にしました。

 

子供だから知らないこと、子供だけど知っていること、矛盾に感じていることなどを与えられた6分間の時間で訴えました。


セヴァン・カリス=スズキ/リオサミット「伝説のスピーチ」

 

 

言葉の重みがハンパないです。

どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください

引用は全て 学陽書房『あなたが世界を変える日』 セブァン・カリス=スズキ/著 ナマケモノ倶楽部/編・訳 より

物を浪費しつづける北の国々は、南の国々と富をわかちあおうとはしません

物がありあまっているのに、私たちは自分の富を、そのほんの少しでも手ばなすのがこわいんです

 

学校や幼稚園で子供たちに教えていることをどうして大人たちは守れていないのか?という問いには言葉が出ません。

争いをしないこと、話しあいで解決すること、他人を尊重すること、ちらかしたら自分でかたづけること、ほかの生き物をむやみに傷つけないこと、わかちあうこと、そして欲ばらないこと

 

環境に関する訴えで、このスピーチを越えるものはこれからも存在しないと思います。セヴァンさん自身の緊張も伝わってくる真剣なスピーチです。

 

セヴァンさんが環境問題を意識したきっかけは、全身がガンに冒された魚を釣ったことでした。穴の開いたオゾン層から降り注ぐ紫外線にも恐怖を感じるとスピーチ中でも語っています。

恐怖から環境問題を意識するようになるのはもっともなことだと思います。そして意識した人がすぐにたどり着くのは矛盾です。はっきりとした恐怖がわかっているのになぜそこに取り組まないの?という矛盾。

それはやがて無力感になってなんとなくあきらめる方向に進んで行くんだと思います。それが先進国の一般的大人。

あんまり環境にこだわっているとおかしい人間と思われかねません。道徳くさい感じすらしてきます。私もそう思われるのが嫌です。

 

私が初めて環境問題のことを知ったのは、オゾン層破壊のニュースを見たことでした。原因物質も特定されているのになんで使うのを止めないの?といらだちを家族にぶつけたのを覚えています。大人の答えは「しょうがないんだよ」でした。

私は環境問題を専攻できる大学を卒業した後は、ほとんど環境とは関係ない仕事に就きました。セヴァンさんは大学で生物学を学び、今も環境活動家として活躍されています。

セヴァンさんは結婚し、ふたりのお子さんを育てています。セヴァンさんが子供を育てていることを知って、彼女がスピーチの時に憂いていた未来に大人になってからは希望を持っていることが伝わってきたようで私も明るい気持ちになりました。

 

伝説となっているこのスピーチが存在している以上、私がなんだかんだと真剣に訴える必要に駆られることはありません。

環境問題が叫ばれるようになってから時間も経っています。このスピーチからも25年経ちます。環境を守ろうよ!的な話を、情に訴えたり、恐怖に訴えたりすることで相手に伝えようとしても、耳にタコができちゃうぜと思われるようになっていても不思議ではありません。

あるいは環境問題に貢献したいと思っていても、経済的だったり習慣的な問題が解決できずにいて、環境に良い変化を起こせずに停滞していることもあります。1度手に入れた便利さを手ばなすのも難しいことです。

 

停滞している部分に何かはずみをつけられるようなことを実行できたら私は生きてて良かったなと思います。ひとつと言わずにいくつかできたらとっても良いです。

 

ペットボトルの飲み物は便利さや安心感からか生活にすっかり定着しました。ペットボトルはもはや当たり前の存在になっているわけですが、一方、コーヒーショップで紙コップ入りのコーヒーを買って大切そうに持って通勤している人の姿もよく見かけませんか?

ペットボトルよりも確実に不便なのに、そういう行為は前向きに行われています。

 

また、募金箱で、コインが回転して穴に落ちていくようなしかけのものがあります。

お金は寄付することになるのですが、楽しみが手伝うと「寄付しちゃおうか!」という気分になってきます。

 

そんな感じの切り口で起こせる変化を探して行きたいと思っています。