息子みたいに「今を生きよう」と思った話-あたりまえにしていた存在に気づく
育児疲れ
息子が生まれて5年経ちますが、子育てに余裕がない状態が続いています。
私の性格、息子の性格、生活環境など、それなりの要因はあると思います。
息子は言うことを聞かないどころか聞こうともしないし、屁理屈がうまくて私が口で負けることもあって情けない思いをすることもしょっちゅうです。
息子は思い通りにならないと、意地悪!うそつき!ケチ!の3大暴言を使ってきます。
言われるのは毎回のことで慣れているつもりでも、これがかなり頭にきます。
息子がやろうとしていたことも、気分を害した瞬間に「もうやらなくていい!」とスネるのも毎日のこと。
大好物のタコを食べようとしていた時には、ちゃんとイスに座るように言われただけで「タコ食べなくていい!」ってなりました。
息子の怒りが口で収まらない時には、手や足が出てきます。
家庭内では注意で済んでも、息子は友達と遊んでいる時にも熱くなることが多いので見ているその場で不安です。
特に最近の態度の悪さは目に余るものがあって、仕事から帰ってきただんなに説教してもらうことが続いています。
説教に反論しながら泣き疲れてそのまま寝る日が2日続きました。
だんなも私も、息子を長期合宿に入れて態度を改めさせたいなんて本気で考え始めた時でした。
妹とのLINEで前向きに
翌日、妹から、甥っ子の通う保育園でいろんな感染症が流行ってるという話を聞きました。
川崎の幼稚園では感染症らしき症状でふたりの園児が亡くなったという話も妹から聞きました。それも、発症して短時間のうちに亡くなってしまったそうです。
息子が急に死んだらと思うと怖くなりました。
何があるかわからないのは誰でも同じです。
息子だけじゃなくて、私自身も毎日楽しく生きたいなと思いました。
妹からも「今を生きよう」との提案が。
私が絶賛練習中であるマインドフルネスの精神とも重なりました。
私の息子のように「今しかない」くらいの精神で生きていけたら楽だよね!という結論になりました。
だから目の前のことに固執している彼のことを何かで釣ろうとしても釣られないし、逆算をして行動することもできないのだと思うと、息子のことを許せる範囲が広がっていくような気分になりました。
そうなると息子はむしろお手本としたい人物に見えてきました。
お手本としたい人物たち
妹の勤務先の病院の院長先生も「今を生きている人」なんだと聞きました。
開業している地元だけにとどまらず広い範囲で大成功を収めている人物です。
「今しかない」とよく言うらしいです。そして突然行動に移したりするそうです。
その行動に振り回される立場の従業員としては苦労も多そうに感じますが、院長先生があちこちでうまいこと事業を広げている事実もなんか納得できました。
この先生もお手本だなと思いました。
そしてもうひとり、今を生きるお手本となる身近な人物を妹は挙げてきました。
それはNちゃんという従姉妹です。
院長先生とはまた違った性格の持ち主で、Nちゃんはおっとりしていて穏やかに自分の世界を持っています。
全国各地へ嵐を追いかけて行くのが休日の趣味のようです。あと、御朱印集め。
一緒に行動する嵐ファンの友達がかなりいるみたいです。
そんな感じで、侵害できない独自のワールドを持っています。
誰かに何かを言われても落ち込まなそうに見えます。
Nちゃんが大学生の時の伝説があります。
Nちゃんはアルバイトでスーパーのレジ係をしていました。
Nちゃんの母親は「今どきはおつりも機械が出してくれたのを渡すだけ。だからあの子でも大丈夫でしょう。」みたいな感じでした。
決して機敏に仕事をするタイプではない彼女です。
そのスーパーでは、Nちゃんのレジに長い列ができるようになったそうです。
それは、仕事が遅いからではないのでした。
年配のお客さんが、Nちゃんのレジを選んで並ぶ結果なんだそうです。
そこに並ぶ本当の理由は本人たち以外にはわかりませんが、Nちゃんの癒しの雰囲気がおじいちゃんおばあちゃんの心をつかむのではないかとスーパーの店長さんがNちゃんの母親に言ったとか言わなかったとか。
Nちゃんは、他人のペースに振り回されないことで「今を生きている」のかなと思いました。
そして何より「自分を生きている」感じがします。
それすら自然体で。
マインドフルネスの練習より
今週、私が取り組んでいる練習は、光を意識するです。
そこらへんとも関連することがあるので書いておきたいと思います。
太陽の光は、もはやあって当然のものと認識されています。
ありがたみも感じにくくなっているし、ありがたみを通り越して悪いイメージを持つこともあります。
たしかに、直射日光は皮膚を老化させるからと避けたくなったり、夏は熱中症になりたくないなと思って直射日光を避けたりします。
太陽は、毎日必ず光をもたらしてくれます。
ライフラインと違って停止することはありません。
もちろん太陽ですら永遠にそのまま存在し続けるわけではないでしょうが、それはえらく先の話だと思います。
息子は、毎日一緒に生活していくということで私にとっては太陽のような存在になっていたのかもしれません。
もちろんとても大切な存在なんだけど、存在があたりまえになりすぎてて避けたくなる要素を感じたりするところなんかも似ています。
ただ、息子は太陽自身のように、人間からしたら永遠にも見えるほどの安定感のある存在ではありません。
もっとずっとはかない存在なんだと思ったら、息子と「今」を過ごすことを増やしたいなと思いました。
もちろん、全ての遊びや話にしっかり付き合うことはできません。
でも、今までよりも「今」の共有を増やせたらいいなと思いました。
こどもだけの合宿に関して
行かせようとしてだんなと意見が一致していたこどもだけの合宿も、今年は見送ることにしました。
いきなり親元を離れて6泊はかわいそうかなと。
でも、1泊か2泊の合宿にはこの夏休みに行かせてみたいと思っています。
本人も楽しく成長できそうだし、私たちにとっても息子がいないという体験は新しい気づきをもたらしてくれそうで楽しみなんです。
当初、息子を6泊預けるつもりでいた時に、その間に何をしようかと考えてもやることが思い浮かばなかった時はショックでした。
出かけるにしても、つい息子と一緒にしたいことや息子に見せたいことを基準に選ぶことが癖になっていたので、自分自身が何をしたいかがわかりにくくなっていました。
小さいこどもがいるから難しいと思ってあきらめていたこと、いろいろあったはずなのに。
なんとか、やりたかったことをひとつ思い出したら、自分がしたいことを少しずつ思い浮かべられるようになりました!
今年の夏休み中にでも早速実行したいと思いました。