タテワレ・デイズ

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野性的な体で社会生活したい主婦のブログ 腹筋縦割れを再び目標に掲げ、今度こそまぶしい縦割れをものにしたい! でも横割れまではいらないかな お気楽なエコ思想がライフワーク 健康管理・子育て・自分のブロック解放などについて書いていきます

カメは本当に長生きします-25年以上生きてる実家のカメたち

 

動物嫌いの実家

実家の家族は動物が好きではありません。

両親も祖父母も誰ひとりとして好きではありません。

 

私も妹も動物が好きなので、こどもの頃は何かを飼いたくて仕方ありませんでした。

犬・猫・ハムスターや小鳥などは全てアウトでした。特に母が動物嫌いで、全身に毛の生えたものと羽の生えたものが生理的にダメな人なのです。

 

そんなわけで、亡くなった祖父はよく金魚を買ってくれました。

当時は近所の市場に金魚屋さんがありましたし、お祭りにも金魚屋さんの屋台が出ていました。

 

金魚からやや発展して、小型の鯉、ザリガニ、ヤドカリ、カニ、イモリ、タニシなども買ってくれました。

どこで取ったかは忘れましたが、おたまじゃくしを育ててみたこともありました。

 

私が小学生の頃、ついにカメを買ってもらえるまでに発展しました。

カメを飼う計画を立てるにあたり、祖父はカメを飼っている近所の人の家を訪ねて行って飼い方を聞いてきたのでした。

親交のあるお宅ではなかったのですが、実家があるのは下町なのでそんな交流が普通に生まれたんだろうなと思ってます。

 

そしてお祭りを迎えて、祖父と一緒に金魚屋さんの屋台でクサガメを買ってきました。

甲の大きさが縦に15cm程度の個体を1匹です。

 

これが実家で飼う初めての爬虫類でした!

 

それまで飼えていたのは昆虫類、魚類、両生類だけだったので、ついに爬虫類を飼えたんだな〜って感慨深かったです。

 

カメとの日々

飼ってからクサガメについて図書館の本で調べたのですが、最初の1匹は割と年を取った個体のようでした。

そしてメスだということも調べて判明したので、ばあさんという名前になりました。

 

私と妹と祖父はカメ飼育が楽しくてエスカレートしたのでしょうね。祖父は喜んでいる私たちがかわいかったのかもしれません。

その後、お祭りが来るたびにカメを買って増やしたのでした。

 

多頭飼育

そして始まった多頭飼育の日々。

死んだ個体も何匹かいますが、現在も当時からの3匹(プラス訳ありの1匹で合計4匹)を飼育し続けています。

そんなに長生きするなんて、当時は誰も想像すらしませんでした。

 

祖父は亡くなり、私も妹も家を出たので…

動物嫌いの両親が世話をしてくれてます(^-^;

 

何匹か飼ってみると、同じクサガメでも顔も違うし性格も違いました。

おもしろいのは、泳げる個体と泳げない個体がいることです。

たらいに深めに水をはって遊ばせると、泳げる個体は水に浮いたり沈んだり自由にできましたが、泳げない個体は沈む一方で焦ってもがくだけでした。

売られるまでに育てられた環境の違いなんだと思います。野性だと泳げますからね。

 

カメ飼育にも慣れた頃、クサガメの幼体であるゼニガメを買ってきたこともあります。

体が小さいぶん難易度が高くて、何回か買ってきましたがやはりすぐに死んでしまうのでした。

 

また、祖父が独断でカメを買ってきていたことがありました。

よりによって外来種アカミミガメのペア。しかも甲羅が20cm超えの大物。

「これは日本で増えて問題になってるやつだよ〜」って祖父に言いました。

 

そんなマイナスの感情を抱いていても不思議なもので、飼っているうちにかわいくなってくるんですよね。

体は他のクサガメたちよりずっと大きいのに小心者でビクビクと行動している様子を見ていたら、守ってあげたくなりました。

メスの方は当時はビクビクしながら鼻息で威嚇してきたので、鬼ちゃんという名前になりました。

耳の部分に膿が溜まって膨らんだ時は、獣医さんにも連れて行ったほどです。

 

鬼ちゃんは今も生きています。

当時の膿も、麻酔のリスクを冒してまで切開せずにそのままにすることを選択したので、両耳の部分が膨らんだままの姿で20数年生きているわけです。

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脱走・盗難事件

今も生きているカメ3匹のうち1匹は、 20年ほど前に道路を歩いているところを保護されました。

 

クロネコヤマトのドライバーさんが仕事中に見つけて保護したのでヤマトという名前です。

 

その直後に配達に行ったのが、私の伯母の家でした。拾ったカメを飼ってもらえる家を探しているとドライバーさんに言われ、姪が好きで飼っているからと引き取ったのでした。

 

ヤマトはクサガメのメスでした。

実家で当時飼っていたのはクサガメのオス3匹だったので、歓迎しました。

 

同居させたらヤマトはオスに追いかけ回されて噛み付かれたりもして傷だらけになってしまったので、そういう時期には別容器で飼いました。

 

ヤマトは有精卵と思われるものを産卵したこともありました。

なんとか孵化させようと調べて試行錯誤しましたが、2〜3年うまくいかずに私もそのまま上京してもう孵化させようとは思わなくなりました。

 

その後は完全にオスと分けて、鬼ちゃんとメス同士で同じ容器に入れています。

鬼ちゃんはビクビクしていて人間の手も怖がるので、エサを水に浮かべておくとこっそり食べる子でした。

エサを激しく欲しがるヤマトの影響を受けた鬼ちゃんが、自分からエサ欲しいアピールをするようになりました。

そしてエサも人間の手から直接食べることもできるようになりました。

 

カメも他のカメとの関わりで性格が変わったりするものなんですね。

 

飼育中のカメが脱走したこともありました。

奇跡的に、土や砂まみれの状態で見つかりました。見つかったのはその日のうちだったか翌日だったか忘れましたが、そのくらいの期間脱走していました。

脱走後は車にひかれて死んでしまうだろうとしか思えなかったので再会してうれしかったのを覚えています。

 

 

数年前には鬼ちゃんが盗まれたこともありました。

いろいろありまして、また戻ってきました。

まず容疑者と思って間違いないおばあさんが、「お宅のカメがお宅の前を歩いてますよ」と報告してきたそうです。

それは鬼ちゃんが姿を消してから23日目のことでした。(母がしっかりと記憶しています)

 

鬼ちゃん不在の間、おばあさんの家のベランダからガタガタという音が聞こえていたという証言もあります。

おばあさんが世話をしていたんだろうと実家の家族は思っていますし、私もそう思います。

 

影武者事件

この夏の帰省で、カメたちを見たら4匹が元気にしていて、数に変わりが無いので何も気にしていませんでした。

 

ところが、妹が「ノブちゃんが死んだんよ」と言ってきました。

「4匹いるけど?」と聞くと、「1匹は家に捨てられていったカメ」と言いました。

 

去年の秋、クサガメのオスが1匹、家のカメの容器に入れられていたそうです。

ノブちゃんもクサガメのオスです。しかも私が最も寵愛していた子です。

 

ノブちゃんの訃報を聞いてあらためてカメたちの顔を見直したところ…

 

ノブちゃんいました。

 

「ノブちゃんいるけど…!?」と妹に言うと、

「死んだのノブって親に聞いてたけど、実はヒデだったのかも」とのこと。

 

ヒデちゃんもクサガメのオスです。

ヒデと思っていたカメは、確かに顔つきがちょっと違いました。

新入りは大きさまでノブちゃんヒデちゃんと同じくらいだから紛らわしいです。

 

そうです。武将系の名前をつけてました。

イエちゃんもいました。イエちゃんは数年前に死にました。

 

新入りのことはてっきりヒデちゃんだと思っていたので、影武者のことを思い出しました。本来は影武者が本物の身代わりになるものですけどね。新入りはすっかりヒデちゃんらしい雰囲気で実家にいたのでした。

影武者徳川家康という少年マンガのことも思い出しました。

 

新入りのことは事情があって家に捨てていったんだろうけど、家のカメの面倒を見ているのは私の両親です。老夫婦です。

もともとカメを飼ってる家に置いていけば面倒を見てもらえると思ったんでしょうかね。

 

エサも結構食べるし、水かえも頻繁だし、勝手に置いていかれるのは迷惑です。

 

捨てた人も、カメを飼ってみたら意外に長生きで育てきれなかったのかもしれないと想像します。

 

カメを飼うにあたっては、数十年単位で長生きするということを想定して飼ったほうがカメにとっても自分のためにも良いと思います。

 

だんなの従姉妹もこどもの頃から飼っているカメがいます。

今のだんなさんと結婚したいと自分の母親に会わせたところ、「カメも引き取って育ててくれるなら結婚して良い」と言ったそうです。

冗談のようで冗談でない結婚の条件だなーと思いました。

世話をする者にとっては切実なカメ事情です。