自分で体を整える"操体法"
操体法を習ってきました!
"体が気持ちよく感じる動きをすると、体のゆがみなどを自分の体が自然に整えてしまう"という力を動物は生まれ持っています。
野性動物が伸びをしたりゴロゴロ転がってリラックスしている映像は思い浮かべやすいのではないかと思います。
そしてこの力は人間も例外なく持っているのですが、残念ながらほとんどの人はこの力を自然に発揮できなくなっています。
操体法とは、、
"相手が本来持っている自己調整の力を引き出せるように、体の動かし方などのサポートをして、その結果相手の体が整っていくという整体の一種"と私は捉えています。
自己調整できているのはどんな人?
では、どんな人が自己調整ができているのでしょうか!?
答えは、、
子供たちです!
子供は寝相が悪いものですよね。寝ている時の自由すぎる動きは実は、その時その時の体の状態を調整するのに必要な動きなのでした!
子供は目覚めの時にも、気持ち良さそうな伸びをします。そうやって自己調整の力を大いに発揮していたんですね。本人たちに取っては無意識の行動なわけで、本能的にできちゃうものはできちゃう、それだけのことなんだと思います。
子供たちは大人から見ると疲れ知らずです。代謝の良さもあると思いますが、日々の自己調整も大いに元気のもとになっているんだと私は思っています。
どうして自己調整できなくなる?
大人になるにつれてなぜ自己調整ができなくなっていくのでしょうか?
それには多くの理由が挙げられています。
・ストレッチなどの型にはまった体の動かし方を覚えて、それを良しとする知識が自然な動きを忘れさせてしまう
・自然な体の使い方よりも、簡単ですむ体の使い方をするようになるから
・"体の不具合は治してもらうものだ"という意識が強まって潜在意識に定着するから
・不具合の原因や治し方なども知識として潜在意識に定着するから
などなど、個々の理由の正解・不正解は置いておいても、ほとんどの大人が見事に自己調整の仕方を忘れているのが事実です。
操体法の技はどんな感じ?
実技演習も受けてきました。
操体法では全身のつながりを重視しているので、たとえば首が凝っていて辛い相手に、足を動かしてもらう動きを誘導して首まわりを整えることができます。首は一切さわらずにです!
動きを誘導するにあたっては、とにかくバランスが大切でした。相手と自分の力のつりあいの取り方が、技の効果の高い低いに関係するのでした。
相手には気持ち良く動いてもらうだけなので、技を受ける時には痛みも負担もありません。
そして、気持ち良く動いただけで体がすっきりしたのを感じたならば、体を自分自身の体で調整できたという意識が生まれます。最終的に、気持ち良い動きを自分で再現できるようになれば、自分ひとりでも体を動かして整えられるようになれます。
自己調整の結果、骨盤をはじめとした全身の骨格があるべき位置に近づきます。すると自然ときれいな姿勢になります。
意識したり、背筋を伸ばそうと力を入れなくても、立ち姿も座り姿も教科書に載っているような正しい姿勢になります。
姿勢の崩れによる余計な負担がない分、運動している人はにとってはパフォーマンスが高まるのも納得できます。
イメージ…
実習を受けて帰宅すると、空気の抜けてきたヘリウム風船がいい感じに浮かんでいました。
ひもからも切り離してあるので、空間でつりあいを取りながら漂っているのでした。
こんなつりあいのイメージで操体法の技を使っていきたいなと思います。
手っ取り早く自己調整するには、こちょこちょしてもらってくすぐったさに任せて動くのがオススメ!