映画『列車大行進 日本を駆ける列車たち』を観て-ほとんどレビューではなく、自分のための記録を書きました
この1か月で映画を観るのは3作品目です。
1本目に観た、ジュウオウジャーvsニンニンジャーの時に予告編をやっていたり映画館に予告のポスターが貼られていて気になった作品を次々と観ている私です。
映画館の身動きが取れない雰囲気が苦手だったのですが、だいぶ慣れてきました。映画館は音響が良くて気に入ってしまいました。音にはそれほどこだわりのある人間ではないのですが、なぜか今は映画館の音響に感動しています。
今回、平日の朝の上映回に行ったところ、私ひとりで貸し切り状態での鑑賞になりました。
まさかの贅沢〜!もちろん初めての経験です。
延々と電車が紹介される内容なので、こどもが4才にもなれば一緒に行ってもいいくらいの映画なのですが、うちの息子は電車に興味が無いのです。
プラレールだって私が張り切ってオークションで仕入れたりしていたのですが、息子は全く遊びません。
また、この冬、新橋周辺の線路沿いを息子と歩いていたら、新幹線と山手線と京浜東北線が続々と並走する光景を見ることができました。
さらにその空間の上をゆりかもめまで通過するという夢のような場所だったので、息子に「すごいね!」と行ったのですが「すごいねー(注・感情が全く含まれていない)」と生返事でした。
息子と一緒に電車にときめくことができたらいいなという夢は、この時すっぱり手放しました。
そんなわけで『劇場版 列車大行進』もひとりで行ってきたのでした。
乗ってみたい電車
この作品では、日本全国の各種電車がすごい勢いで紹介されていきました。
映画館だとやっぱり、走行音がリアルに聞こえてきたのが素晴らしかったです。
内装とかはほとんど映さず、とにかく外見を次々と紹介していくスタイルでした。
内部に足湯の施設があるのが売りの新幹線・とれいゆの紹介もしたくせに、その足湯すら映さないくらいにそのスタイルを貫いていました。
続々と電車が紹介される中で、そういえば私は懸垂式のモノレールには乗ったことがないことに気付きました。
吊り下がっているモノレールに乗るのは見た目ではなんだか怖い気もするけど、乗り心地は体験してみたいです。
あとは、お座敷列車に乗ってみたいです。
ワインを楽しめるワイン列車を特に希望します。昔、新宿駅のホームでそんなお座敷列車を見た記憶があります。行き先は山梨方面だったと思います。
その時の列車は、車内の床(ござのような畳のようなものと長いちゃぶ台が見えた)でワイワイやる系に見えました。
新潟の第三セクターが運営する雪月花という電車のことも知って、乗ってみたいと思いました。
飲食できるという点はお座敷列車と同じかもしれないけど、雪月花はもっとシャレオツな感じ。リゾート列車というくくりなのだと思います。
乗ってみたいけどもう乗れない電車・寝台列車
寝台列車はいつの間にか定期運行が無くなっていたんですね。
国内では現在、1路線だけ寝台列車が定期運行されているとも作品中で言っていたような気がしますが。
この作品を観るまで全く知らなかったのですが、人気のカシオペアやトワイライトエクスプレスまでもが2016年3月に運行終了していたんですね!
いつか乗りたいと思っていましたよ!それなのに、もう乗れないんですね…
予約を取ろうとしても取れずじまいだった人たちも多いはずです。
運行終了を知らないまま、息子にもまだカシオペアデザインの靴下を履かせていました。
人気があったにも関わらず運行終了となった理由は、同じく2016年3月に開通となった北海道新幹線のようです。それによる物理的な(電気的な)問題がクリアできなかったみたいですね。
さて、私は10年ちょっと前に1年間だけ大阪に住んでいたのですが、その時に鉄道好きになったのです。
寝台列車には2回の乗車経験があります。
大阪から東京に遊びに行く時に「銀河」に、大阪から新潟に帰省する時に「きたぐに」に乗りました。
銀河は、片側の窓際に通路があって、各窓の下には折りたたみで壁面に収納されている椅子がありました。寝台列車と言えばまさにコレ!と思いました。私が寝台列車に求めていたイメージの通りの造りでした。
きたぐには、通路が列車の真ん中を通っていて、その両サイドにベッドがありました。
国鉄時代の車両
この作品でも紹介されていましたが、関西(その中のJR西日本)では国鉄時代の車両も現役で使われています。
大阪の街中を走る環状線でも、昔の中央線の車両のような全体がオレンジ色の旧型車両が使われていますもんね。
国鉄時代のデザインは全体的になんとなくあたたかい感じがして好きです。
肌色のボディに臙脂色のラインが入った国鉄色の特急車両も、全国的に続々と現役を引退したようです。
20年前に中学の修学旅行で東京に行った時、行きは新幹線でしたが、帰りは肌色×臙脂色の特急列車に団体の貸し切り利用で乗りました。
列車の案内表示の窓が"修学旅行"になったのが新鮮で、よく覚えています。
もちろん電光表示でなく、アナログでビニール製っぽい布がクルクル回って表示を変えるアレです。若い方にはわかりませんね。うまく描写できなくてすみません。
SL
SLを特集したコーナーもありました。
国内で現役で走っているSLの中には、大正時代に作られたSLもあるそうです。
普通の電車よりも頑丈さ、力強さがわかりやすいところがSLの魅力だと思っています。
炎、熱気、音、煙。動力源とエネルギー転換に関わるすべてをSLの内に見ることができます。
電車を動かす電気はどうやって作られたかも、電車を動かすのにどれだけ大きな力が必要なのかも見えないですからね。
同様にディーゼル車も、非電化区間を走れるというメリットがありますね。
新幹線については改めて書きます
私が電車好きになるきっかけになったのが新幹線です。ここから新幹線を語り出すとマズい感じになりますので、また別の機会に書こうと思います。
人工物だけど電車は理屈抜きに好き
私は自然や自然のものとかが好きで、人工物はあまり好きではないのに電車のことは好きなんです。
人工的なテーマパークや、コンピュータで作られた映像を楽しむような体験にはあまり魅力を感じにくいです。
こどもの頃からそうだったので、冷めているとか、かわいくないこどもだとか思われていましたが。
自然の中でのイベントは大好きで張り切ってましたし、今もそれは変わりません。
林間学校の間は、一緒に過ごす友達が変わるのも不思議でした。普段は少し会話をするくらいの距離の友達なのに、自然の中ではずっと一緒に行動したりすることがありました。私も彼女もそれぞれの親友とは別行動になってました。で、普段の学校生活に戻るとまた元の距離に戻ってるんです。学校ではおたがいに近づくとちょっと違和感があるんです。その後また学科の旅行で海に行ったりするとまた親密になるんです。
自然の中での自分と、社会生活の中での自分とは波長が違うのかなとも思います。
電車の話に戻ります。
電車はバリバリの工業製品だけど、移動がレール上に限定される不自由さとか、車内で人生が交錯するところとか、なんとなく温かい要素を含んでいる気がします。
ということは、好きな電車で自然が豊かなところに行ってみるのが自分にとって最高の贅沢なのかもしれません。
海に立ち寄りながら温泉を目指すような電車旅行をしたくなりました。
電車に乗るのも楽しくない息子と、出不精のだんなをなんとかその気にさせて実行に移したいと思います。