金魚を飼うことになって-ひさしぶりの飼育に張り切る一方で起こる数々の事件-白点病の治療についても
飼うことになったいきさつ
先週の土曜日。
私は息子をだんなに預けて1日出かけていました。
息子は釣りに興味を持ったところでした。
土曜の昼。だんなは息子を連れて、ざうおという居酒屋に行きました。
店内で釣りができて、釣った魚を調理してもらえるお店です。
息子はアジを3匹釣って食べたそうです。
ちなみにうっかり鯛が釣れたりすると1匹4000円くらいかかります。
鯛は狙ってもなかなか釣りにくいらしいですが。
帰り道には、都内の釣り堀にも寄ってきたそうです。
その日の夜、私が帰宅すると玄関に金魚がいました。
釣り堀で釣った金魚を2匹まで持ち帰れるとのことで飼うことにしたそうです。
釣れるほどのサイズということは、デカい金魚なわけです。
自宅ではまだ金魚を飼ったことがなくて専用の容器も無いので…
フットバス用の容器に入れられていました!
そうして私は二重の衝撃を受けたのでした。
飼育環境を整える
水草もエアポンプも無い状態なので、「少なくとも水草が必要だ」とだんなに伝えました。
翌日も私は1日出かけることになっていたので、だんなと息子に「ホームセンターに行って金魚を入れる鉢と水草を買ってきて」とお願いして出かけました。
私は実家でかなりの数の金魚を飼ってきました。なのでひととおりの経験があります。
だんなに買い物をお願いしたところ妙に不安そうに見えたので聞いてみたところ、金魚を飼ったことが無いそうです。
私は水槽で金魚を眺めるのも好きですが、池で眺めるような見え方のほうが好きです。
実家では水槽でも鉢でもどちらでも飼っていました。
最近の水槽はライトが付いていたり、濾過した水が滝のように落ちてくる演出ができるのでそれも魅力でしたが、今回は鉢で飼うことにしました。
だんなは、大きめのプラスチック鉢と、ホテイアオイ、オオカナダモを買ってきてくれました。
突然の別れ
だんなもちゃんとした環境に金魚を放って、ほっとして昼寝をしたそうです。
その1時間後にだんなが目覚めて金魚を見に行ったところ…
金魚が鉢のわきに飛び出して乾いて死んでいたそうです。
2匹とも。
息子が泣いて怒ると思ったのですが、意外にも冷静だったそうです。
金魚が死んだつらさを、そのように死ぬに至った経緯を明らかにするという意欲に変換して乗り越えたようでした。
様々な要因を挙げて、ひとつずつ検証したそうです。
まずは、鳥か、猫かを疑ったそうです。
襲われた形跡が見当たらないことから、自分で飛び出した説を立てて、だんながインターネットで調べたそうです。
金魚が飛び越えうる高さは15cm、飛び出す距離は30cmほどだそうです。
その時の水面から鉢の縁までの高さは10cm、金魚が落ちていた場所は鉢から30cmだったそうです。
大きい金魚だったので、そのくらいは余裕で飛べそうです。
こうして、金魚がジャンプして飛び出した事故として判断されました。
日曜の夜に私が帰ったところ、金魚がいなくなった鉢の脇にメジャーが置いてあるという異様な光景を目にしたのでした。
新しい金魚を買いに
金魚を飼うモードになっていた私たちは、心にぽっかりと穴が開いていました。
翌、月曜日。
息子を幼稚園に送ってから、金魚を買いに行きました。
同じ悲劇を繰り返さないように、鉢の水を減らして15cm以上の壁ができるようにしました。
飼う金魚も小型のものにしようということで、息子にも了承を得ておきました。
小さくて名もない金魚は1匹38円でした。
その子たちを3匹買ってきました。
まだ人にも慣れていないので、物音がするとすぐに慌てて隠れます。
人に慣れると、エサをもらえることがわかってクレクレポーズをするようになりますからね。
今はまだ、そんな初々しさがかわいい時期です。
飼ってから1週間経った今日も、少し慣れてきていますがまだ隠れ気味です。
いきなり病気事件
さて、新たに3匹を迎えた3日後の朝のこと。
金魚を見ていたら、白点病を発症している金魚を発見しました。
発症しているのは1匹だと思ったら、もう1匹にも症状が出ていました。
こうなったら、広がるのは時間の問題です。
私が大人になってから金魚を飼わなくなったのは、飼っても病気で死んでしまうイメージが積み重なって大きくなっていたからです。
白点病は、実家で飼っていた時にもいちばんよく経験した病気です。
金魚の体の表面に白くて小さな点が現れて、徐々に増えて金魚の全身を覆う頃には金魚が死んでしまうのです。
感染力が強くて、1匹が発症すると同じ水槽で飼っている金魚はほとんど全部に発症します。
白点病で全滅させたこともよくありました。
私が中学生の頃、大きな水槽で10匹くらいの金魚を飼っていたことがあります。
そこでも白点病が発症して、金魚たちは弱ってしまって水平に泳ぐこともできなくなっていました。
治療用の薬を入れて、お湯を足して水温を上げるという対応を取るだけ取って、全滅するだろうなと思って覚悟して眠りにつきました。
翌朝、全ての金魚が元気に泳いでいた時の喜びは忘れません。
祖父と祖母は早起きなので私が起きてくる前にその奇跡を知っていて、喜ぶ私の様子を見てうれしそうにしていました。
そう、白点病には薬もあるし、水温を上げると原因の寄生虫の活動を抑えられるのです。
それでも治療は簡単ではないのです。命を救えないことはよくありました。
薬での失敗編
私が小学生の頃、白点病をあらかじめ予防しておこうとしたことがありました。
治療が難しいなら、予防できればいちばん良いではないかと。
治療に使う薬は、予防にも使えるのです。
祖父と薬を買って、飼っていた白と赤のミックスの金魚の鉢に入れました。
たっぷりと。
そうしたら、その日のうちに金魚が青く染まって死にました。
少量なら薬としてはたらくものも、度を過ぎれば毒になるということを痛いほど学びました。
水温を上げる失敗編
よく白点病になるので、観賞魚用のヒーターを祖父と買いに行ったことがあります。
しかし、そのヒーターがうまく作動しませんでした。
祖父とお店にクレームをつけに持って行った記憶もあります。
その後の記憶はあまりないのですが、交換はしてもらえなかったような気がします。
奇跡の復活の時も「だったらお湯でいい!」と、お湯を沸かして入れていましたからね。
そういうわけで、今回の白点病を発見した時も嫌な予測をしていました。
手元に薬が無いので、またまたホームセンターに行きました。
同じ週の日曜に鉢を買って、月曜に金魚を買ったホームセンターです。
木曜日には薬を買いました。
ホームセンターはそれほど近くにあるわけでもないので、金魚にふりまわされている感がありつつも行きました。
まず鉢の水を半分捨てて(水中に浮遊している寄生虫の量を減らすため)、沸かしたお湯を汲み置きの水で薄めながら入れました。
薬を測って投入したら、それ以上にやれることはもうありません。
金魚の体力を信じて見守るだけです。
翌日には金魚の体についている白い点が減りました。
2日後には完全に白い点がなくなりました。
こうして無事に治療できました!
今回使った薬はこちら▼
水草にも影響を与えないタイプを選びました。
こういう薬は、使用量のスケールが大きいです^^
用量を見ても「水100リットルあたり10ml」と書かれていたり。
入れすぎると死んでしまうので、計算して使いました。
計算すると言っても、鉢の水の正確な量がわからないので「5リットルくらいかな?」と適当さが入ります。
水が5リットルなら使う薬は0.5mlです。
この商品は「計量カップ付き」と書かれていたのも、数ある薬の中から選んだ基準だったのですが、1ml単位でしか測れませんでした。
厳密に薬量を測るならスポイトが要りそうですね。
ここでも適当さが加わりましたが、効果が無さすぎず、強すぎずの濃度で使えたみたいで結果的に治せたので良かったです。
温度を測れるものも無いので、水温も適当に上げました。
金魚に負担が無さそうなところまで、勘で上げました。
金魚を飼うということにはたくさんの失敗がつきものだと思っていましたが、成功体験も積めるものですね。
息子も金魚たちからいろいろ学んでいくことでしょう。