息子5才を1人でキャンプに参加させて-2泊3日の宿泊体験に伴う息子不在の記録
この夏の一大イベント「息子をひとりでキャンプに参加させる」が無事終了しました。
息子は5才の年中児。
このキャンプが息子にとって初めての外部へのお泊り経験でした。
新居への引っ越し前夜に一晩だけ義実家に泊めてもらったことはありましたが、甘えたい放題の息子にとっては楽しい経験だったようです。
年長児になると、通っている幼稚園でもお泊り保育があります。それも1泊です。
今回のキャンプは、2泊。しかも県外への宿泊で、知っている友達もいない中への投入でした。
息子にはちょっと厳しい経験をさせちゃうことになるかもなーと思いつつも、おたがい離れてみるとおたがいに発見があるかもしれないと思いました。
キャンプに行ってもらうことで、バイタリティーあふれまくる息子の相手をするのを少し休みたいというネガティブなきっかけもありました。
どのキャンプに申し込むか考える中で、これなら私も参加してみたい!と思える内容のキャンプを選びました。なのでもはやネガティブな感情や罪悪感も感じませんでした。
一時的に離れてみた時に自分がどんな気持ちになるのかということにもどんどん興味が湧いてきました。
そして私は、息子の対人能力の高さを認めています。
知らない人たちとのキャンプも息子なら大丈夫でしょう!と思えたのでした。
キャンプ前日と見送りのこと
キャンプを楽しみにしていた私ですが、いざ前日になると妙な不安感が湧いてきました。
無事に帰ってくるだろうか!?と思って、普段よりも息子に密着してみたり、写真を多く撮ったりしていました。
息子の好きな桃を食べさせたりもしました。
そう、まるで戦場に送り込むかのような感傷に浸っていました。
私は夜の眠りも浅く、当日は普段よりもずっと早い時間に起きました。
息子に持たせるお弁当を作って、通勤ラッシュの時間帯の移動なので余裕を持って早めの電車に乗りました。
だんなも早めに通勤することにして同じ電車に乗り、義母も見送りの応援にかけつけてくれました。
集合場所の都内某駅では淡々と出発式が進んで、引率者たちとこどもたちの集団は大型バス乗り場に向けて出発したのでした。
駅の地下広場に集合して、その場での見送りでした。
どの親も出発後は追いかけては行きませんでした。
私と義母は、集団の最後尾が地上に出るくらいまで時間をあけてからこっそり後を追って地上に出ました。
そして息子がきちんと列になって歩いて行く姿を見届けました。
見送り直後からのとてつもない解放感
そこまでやりきった感もあって、それまでの寂しさは無くなりました。
義母には「何しようかしらね?楽しみね!」と言われて解放感は瞬時に最高潮に!
幼稚園の夏休みが始まって20日ほど経過していたので、ひさしぶりのひとりの時間を過ごせるということで余計に盛り上がりました。
自宅に帰って、まずはふだんしないことをしようと思いました。
ゆっくり淹れた紅茶にしょうがをすりおろして入れて、キッチンで眠っていた黒砂糖を発見してこれも加えました。
自分だけのためにこんなに優雅にお茶を淹れる贅沢。
今後、あわただしくしそうになった時にこの時と同じ紅茶を作ってみたらこの時の気分に戻れるかもしれません。
それから、楽しく草刈りをしました。息子がいてもできることなんですけどね。
気持ちの余裕が手伝って、最高の草刈りタイムを過ごしました。
夕飯はだんなの帰り時間に合わせて近所の居酒屋的なお店で食事をしました。
きれいな恰好をしてやろうという気持ちになり、会社で働いていたころの洋服を取り出しました。
出かける時に、きれいめな靴が無いことに気づいて、きれいめなサンダルを探し出して履いていきました。
現地で会っただんなは、私の気合いを見てウザそうな反応をしました。私はだんなにウザがられるのが好きなのでしてやったりです。
帰宅して、聖闘士星矢のDVDを集中して鑑賞できました。
2日目
祝日でだんなが休みでした。
だんなは存分にだらだらと昼寝をしていました。息子がいたら昼寝なんてさせてもらえません。
私は私で集中してやりたいことをやっていました。
午後遅くなってからだんなを起こして、車の試乗に行きました。
ディーラーさんの説明もじっくり聞けました。
そこから夜まで、ずっと外出しっぱなしで精力的にやるべきことをこなしていけたという達成感がありました。こどもに気を使わなくていいとなると何かとはかどること!
夕飯は遅い時間になりましたが、ちょっといいお寿司屋さんに行きました。
そして夜はまたまた聖闘士星矢の鑑賞です。
3日目・お迎えへ
キャンプ期間中、意外にも息子ロスにならなかった私たちでした。
見送りの時と、初日に何回か寂しい気分になりましたがお迎えの時間はすぐにやってきました。
お迎えは再び都内の某駅構内に集合です。
お迎え直前に、その駅周辺で人気のラーメン屋さんに行きました。
カウンターしかないし、行列してたし、子連れでは入りにくい雰囲気だったのでお迎え直前まで大人だけの時間を有意義に使えました。
戻ってきたキャンプ集団はワイワイと仲良くなっていてみんな元気そうでした。
私たちを見つけた息子はかなり冷静でした。
解散して息子から私たちへの第一声は「バームクーヘン作り、やらなかったよ」(←不満げに)でした。
キャンプでは炭火でバームクーヘンを作る企画もあったのですが、天候などの事情により実行できなかったようです。
夜寝る時も特に寂しくなったりしなかったと言っていました。
帰りの電車では私のひざでひざ枕して寝ちゃったりして!?とか妄想していたので、拍子抜けしました。
息子のお世話をしてくれた引率の先生の話によると、息子は小学生の女の子たちに大人気だったようです。
あれこれかまってもらったらしく、そりゃ寂しくなることなく過ごせそうですよね。
息子自身も、「かわいい~」ってたくさん言われたんだと言っていました。
解散時にはこどもたちはそれぞれにお迎えの家族と帰っていったのですが、息子に「○○ちゃん、バイバイ」と声をかけていってくれる小学生の女の子がいました。
息子は他のお友達からもらった虫よけリングを腕にしていたり、服には虫よけシールが貼ってあったりしました。
いろんな子と仲良くやっていたようなのが、何よりうれしいです。
帰宅後の息子
帰りのバスでも寝なかったという息子。
解散して自宅に向かう電車内でも元気がありあまってました。
キャンプ場の周辺で見かけたという植物を調べるため、植物図鑑を延々と読みこんでいました。
山地にしかない植物を見ることができたそうで喜んでいました。
そして引き続きまして、3日ぶりに触れるピアノを延々と楽しんでいました。
その衝動を私たちも制止することができず、23時過ぎになっても弾いていました(電子ピアノです)。
ほっとしたという意味でも、暑苦しいバイタリティが家中に充満したという意味でも、帰ってきたなぁと実感したのでした。