教える態度が無いのに成長を求めていたこと-新卒で勤めた会社のことを思い出して-働く定義が無かった自分
教える態度が無いのに、息子に成長を求めていた自分
前のブログを読み返して思いました。
ピアノや和太鼓の練習について、私は息子にどこまで求めているんだろうか?と。
息子にあれこれ押し付けすぎかな?と。
そのあたりをふりかえってみました。
今まで、ピアノに関しては、息子は勝手に練習を進めて上達していました。
いつの間にかそれに慣れていた自分を発見しました。
息子のピアノへの熱意が冷めてからは、息子はいろんな曲でつまづくようになりました。
私は自分で教えてもいないのに、「なぜできないのか!?」とイライラしていました。
息子を説得して、励まして、練習するように仕向けるという手順をすっ飛ばしていながら。
そして教えられることは教える、必要に応じて練習を見守るということもやっていませんでした。
それが大人の態度、少なくとも親の態度なのに。
和太鼓の練習の時の息子の態度についても同じです。
「なぜ練習に来ていながらまじめに練習しないのか!?」とイライラしていました。
練習の場に連れてくれば息子が勝手に練習するものと思い込んでました。
少し練習しただけで集中力が切れるのはこどもだから仕方ない、ということを言い訳に使っていたのは私です。
それも間違いではありませんが、その「少し」の割合がかなり甘かったのです。
ここでも息子を説得して、励まして、練習するように仕向けることができていませんでした。
(息子を説得するだけではなく、自分自身にも説得することがあるのですがその部分はここでは触れません。)
私自身がやるべきことをやって、その上で息子を成長させる機会を与える。
そして、その場に応じて教えるなり見守るなりするならば、期待は必ずしも押し付けでないと思います。
息子がピアノや和太鼓をやること自体を嫌そうにしていたら、その時はその方面で成長させようと思うのを辞めれば良いんだと思います。
そう思って臨んだ昨日の和太鼓の練習では、息子はまじめに練習できました。
覚えていた曲は通しで他のメンバーとも合わせられるようになって、さらに新しい曲も練習して覚えました。
練習途中でお約束の、「もう帰りたい」とも言いませんでした。
息子のことを盛大にほめましたし、自分自身のこともほめました(←普通なかなかやらないことですが、これが重要なことなんです)。
「教えてくれないのに求められていた」会社員時代。
教える態度が無いのに他人(息子)に成長を求めていたことに気づいて…
新卒で勤めた会社のことを思い出しました。
「教えてくれないくせに何かと結果を求めてくる会社」と思ってましたから。
私自身がそういうことをしているので同じことを受けていただけだった、と今になってわかりました。
入社してすぐに、転職組の先輩社員からもらったアドバイスがありました。
「この会社はやり方を教えてくれないくせに、できていないと陰でバカにする傾向がある。だからそこに気を付けたほうが良い。」
という内容でした。
まさにその通りと思える出来事がたくさん起こりました。
仕事では、すぐに壁に当たりました。
息苦しくなった私は、「会社とは何か?」を自分で学ぼうとしました。
▼こちらの池上彰さんの本で学びました。 池上さんなら教えてくれるという気持ちで…
(当時は第1版のものでしたが、貼り付けているリンクは改定された第2版のものです。)
池上さんのこちらの本はもちろん良書で、今も手元に取ってあるくらいです。
できれば、大学生のうちに読んでおきたかったです。
こうして会社についての理解をした後も、仕事ではあいかわらずよくつまずいていました。
そもそも、私が一般的な「会社」というものの勉強をしたかった理由は、会社とは!?会社で働くとは!?の定義を知りたかったからだったみたいですね。
「会社の定義」の一般解答を求める以前に、自分の中での働く定義が無かったのがうまくいかなかった根本にあったと今になって思います。
当時、漠然と持っていた定義は、、、
会社のために自分を殺して頑張って尽くすから報酬が得られる
みたいな設定のままだったので…
その通りになってました(>_<)
会社を辞めたいと思う頃には、入社した時の元気が無いと直属の上司や先輩方に言われ始めました。
実際に辞める時には、「あなたらしさが活かせなくてもったいなかったね」と多部署の先輩に言われました。
自分で漠然と持っていた定義そのものの会社員生活となったのでした。
仕事の定義を今、あらためて考えました。そして、以下のように設定し直しました。
-自分の持っているものを活かして人の役に立つことで報酬を得ること
-役に立つ力を成長させ続けること
-基本をしっかり学んで型どおりにできるようになって、その上、自分らしさも出してアウトプットしていくこと
今はこれが働く定義と思います。
辞めたいと思っている頃に行った身近な先輩たちとの女子会で、「インプットするだけの仕事から、アウトプットに変わっていく楽しさがある」と教えてくれた先輩がいました。
「今(当時の私は異動続きで新しい仕事を覚える必要が常にあった)は確かにつらいけれど、続けていけば楽しくなるからがんばろうよ!もったいないよ!」と励ましてくれました。
私の隣で情熱を持って、でもその情熱を押し付けないくらいの淡々さで話してくれました。
その通りだったぁ!としっかり受け取れたのは、10年+αの時間が経ってからになりました(*'▽')
あの言葉のボールの落下地点は10年先だったわけですが、たしかに受け取りました!
先輩と同じ会社では活かせないけれど、自分と自分のまわりの人に活かしていきます。