公園で整体!-イベントに出店した記録
イベントへの出店を誘われて
地域の若手の自営業者を中心として、近所の公園で出店するイベントがあるというお誘いを受けました。
その話を聞いたのは1月中旬でした。
今回が第1回目の企画であることや、同世代のなじみのある店主さんたちが出店するというので気軽に参加できそうだなと思いました。
なので、整体のお店を出店することにしました。
そして準備を進めました。
-イベント出店時にも、加入している整体用の保険が適用されることを確認しました
-友達や知り合いに参加を表明して、屋外で整体を受けることへの感想を集めました
私は「屋外で受けるのも施術するのも気持ち良いものだ!」と思い込んでいましたが、
「オープンスペースで受けるのはちょっと遠慮!」という感じ方もあることがわかりました。
対応策として、整体用ベッドのおしり側に立てるついたてを準備しました。
また、以前、友達とバーベキューをしながら川原で整体をした時に、「横になるのは抵抗あるけど座った状態で受けたい」と言って受けてくれた人がいたことを思い出しました。
なので、イスに座ったままで受けられるコースも明記しました。
-料金は10分500円のワンコイン制にしました
普段の料金設定の半額ですが、店の宣伝という意味合いも込めて気軽に試せるようにしました。
-普段は女性専用ですが、イベントでは男性も歓迎しました
オープンスペースでどれだけ女性が受けてくれるか未知数だったのと、普段受け入れていない男性客にも触れたかったからです。
当日の記録
3月下旬の当日。
天候に恵まれて、快晴で暖かい日でした。
午前中は、ベッドに横になったお客さんの足元に日光が当たっていました。
午後になって日光がテントの下にも入り込むようになると、お客さんは背中まで日光を浴びるようになりました。
お客さん方には、ひなたぼっこの感触があったことと思います。
土や草の香りも届いていたはずです。
私にとっても、外で整体するのはやっぱり気持ち良かったです!
ブースではじゅうぶんに広いスペースが与えてもらえたので、強く押したい時には部屋の壁を気にしないで思いっきり脚の力を使える姿勢で踏ん張れましたし。
結果的には、14人のお客様を施術しました。
午前中に5人、午後からはぶっ通し状態で9人でした。
10人を超えたあたりで受け付けを終了しようと思いましたが、「受け付け終了」と明記する余裕が無い間に、受け付け用紙が埋まっていきました。
ひとりで営業していたので、そのあたりがうまくいかなかったです。
15人目の方が受け付けしようとして来られた時には、施術しながら大きめの声を出して丁重にお断りしました。
リラクゼーションのチェーン店で働いていた時のような詰め込み方でした。
そこで限界まで詰め込んでやっていたことがあるので、この日も人数を重ねながら自分があとどれだけできるかというキャパもわかりました。
最後のお客さんの最後の5分で指の感覚が無くなってきました。終わりが見えていて、なおかつそのくらいの短時間ならば気合でカバーできるのでやりきりました。
「質を落とさずにできる限り働いた!!」という充実感がありました。
印象に残ったこと
-耳の不自由なご夫婦が受けに来られました
だんなさんは施術が始まってすぐに、両手でオッケーサインを出して顔も上げて笑顔を向けてくださいました。
ちょうど良い強さが確認できたおかげで安心して施術できました。
奥さんは乳児を抱っこしたままで受けたいとのことだったので、イスに座った状態で受けてもらいました。イスでの施術を想定して練習しておいたおかげでこちらも余裕を持って対応できました。
おふたりには両手を合わせて感謝されました。
非言語での意思疎通はストレートでグッときます。他言語でも似た感じになりますね。
私も両手を合わせていました。いつも使っている言葉じゃなくても、伝えようとすれば伝えられることってあるものだと思いました。
-男性客の好反応
男性のお客さん方の反応が良かったです。
また受けたいと言ってくださる方が何人もいらっしゃったのですが、普段は自宅で女性専用でやっていることを伝えなくてはいけませんでした。
そうでした。リラクゼーション店勤務時代、私は男性のお客様ウケが良かったことを思い出しました。
男性の指名のお客様のほうが多かったのでした。
となると、お客さんを女性に限定するのは、自分の強みを活かさないで仕事をしているように思いました。
なんとか工夫して男性客も受け入れるのか。
女性を元気にすればその周りの男性も元気になる!という路線で女性に注力するのか。
…考えてみます。
-お客さんに見る自分の要素
同じくらいの年齢で、老化を気にしているお客さんが来られました。
体のネガティブな変化を年齢のせいにしたい一方、加齢を受け入れられない様子でした。
なんの仕事であれ、自分のところに来られるお客さんというのは「自分」の要素を持っているのです。
私にそういう面があるとピンときたので、その場で対応できました。
たしかに、年々、準備運動の必要性が高まることを伝えました。
若い時は無理が効いていただけで、準備して臨めば体はしっかり動いてくれるんです。
と、自分でも「そうそう!」と納得しながら伝えました。
-最高のリアクションをもらって
この仕事をしていて刺激的なのは、今まで普通と思っていた感覚が普通でなくなった瞬間に立ち会えることです。
今回のイベントで最高のリアクションをしてくれた方はこんな感じでした。
(施術を終えて起き上がって…)「明るい!」
(眼鏡をかけて…)「あっ、よく見える!」
(数歩歩いて…)「体が軽い!」
そして感動のまなざしを向けられ、数秒間見つめ合いました。
普通の呼吸、普通に感じる重力、普通のキレ…
そんな普通と思っている感覚は、普通でなくせるかもしれません。
それは整体など、体へのアプローチによってもたらされるかもしれないですし、
深層意識へのアプローチによってもたらされるかもしれません。
もっと軽くなってキレッキレな世界が絶対にあると信じて自分を高めたいし、整体の仕事をすることで他人にもそれを感じてもらえる手伝いをしたいと思いました。
次回の出店に向けて
ブースが発電機の近くだったので、エンジン音にかき消されてお客さんとの会話がしにくかったです。
自分では電力を使うわけではないので、次回は電力を使わないブースの区域に配置してもらおうと思います。
忘れないように書いておきます。