歯科インプラント手術 体験記録①-10年前に虫歯にした歯がその後の治療を経てまさかの展開になった話
歯のインプラント手術を受けました。
失った歯を補うために、あごの骨に穴をあけて金属製のネジを埋め込む治療です。
そのネジに作りものの歯を接続して、自分の歯のように使えるという治療技術です。
あごの骨に穴をあけるという時点で、歯科治療の中でもかなり緊張する部類だと思いますが無事に終えました。
歯を抜くことになって
歯に違和感を感じたのは2か月ほど前でした。
上の歯の、犬歯のひとつ奥の隣の歯になんとなく違和感を感じました。
気にして念入りに歯みがきをしているうちに、歯の根元を固めてあったプラスチックのような詰め物が取れました。
それから違和感が大きくなって、いつもの歯医者さんに連絡したところ、予約は2週間以上先でした。
友達の集まりでその話をしたら、近所の良い歯医者さんを教えてもらいました。
そこで初診の予約を取って診てもらったところ…
「結論から言うと、この歯は抜くしかありません」
とのこと。
抜くって最終手段ですからね!
ガーン( ゚д゚)ってなりました。
そもそもこの歯は、会社で働いている頃に大きな虫歯にしたことがある歯でした。
当時、神経を取るか取らないかギリギリラインと言われ、神経を残すほうを選んで治療をしました。
その数年後、その歯が知覚過敏になりました。
しみるのを止める薬を塗っても効果が出なかったので、QOLのために神経を取りましょうということになりました。
その時は虫歯にした時とはまた別のところに住んでいて、某メジャーリーガーもわざわざそこまで(首都圏からのアクセスは高速バスのみという陸の孤島)治療を受けに来るという評判の良い歯医者さんに通っていたのでした。
そんな名医が言うならその通りにしようと思い、安易に神経を取ってもらったのでした。
神経を取ると歯はもろくなってしまうというのに。
神経を取って、品質の良いセラミックの被せ物をしました。
こうして、その歯については「治療完了。一生何もしなくて良い〜!」と思い込んでいました。
だから…
今回、その歯はもう治療の施しようも無くて抜くしかない、と言われた時は衝撃で頭の中が白くなりました。
そう。その歯はまたしても虫歯になっていたのでした。
神経を取ってあったので、ひどく進行しても痛くないので気づかなかったのです。
被せ物の中から虫歯になったのか、被せ物と歯ぐきの間から虫歯が内部に広がっていったのかもすでにわからないと先生に言われました。
いずれにせよ、もう治療できないほどに虫歯の範囲が広がっていたのでした。
過去を振り返って
その歯を最初に虫歯にしてしまったのが10年ほど前です。
当時は会社員の仕事を忙しくしていました。
夜も接待や付き合いで遅くまで飲むことが多いし、仕事自体も残業が深夜になることもよくありました。
歯なんて磨いてるヒマないって思ってましたし、虫歯になったらなったで通院の手前がかかって世話がやける(平日行けないから土曜の時間を無駄にする)、くらいにしか思っていませんでした。
そんな考えだった自分を認めるのがつらいほどの、虫歯を作り放題な生活でした。
あと、同じくらいによろしくなかった対応が、有名な歯医者さんが勧めてるからと言って簡単に神経を取ってしまったこと。
それは歯の寿命を縮めることになるのに、その歯については一生分の治療を終えた気に勝手になっていたのも私の傲慢でした。
私は転勤や引っ越しが多かったので、歯の治療に対して責任を持って経過を診てくれる歯医者さんがいなかったのもひとつの要因ではあります。
普通、神経を抜いた歯は経過観察が大切らしいです。
詰め物の内部で虫歯になっていないかなどを確認するらしいです。
そこのところ、転居しているならば自分で気にかけていなければダメでしたね。
ここまでのまとめ
虫歯を作らない心がけが最も大事。
定期健診を受けるのは当たり前。
一生ものの治療はない。他院で治療した歯も自分で気にしておいて、かかりつけ医に状態をチェックしてもらう。
神経はできるかぎり抜かない方向で治療法を選ぶ。
(インプラント体験記録は②に続く)