つくしを食べました-きっかけが無ければ自主的に食べることはなかったはず
近所の公園でつくしが生えはじめています。
植物オタクの息子は雨の日でさえ、つくしを取りに行きたがります。
さて、息子の持っている植物辞典には雑草料理のレシピも紹介されています。
そこに紹介されているように"つくしの卵とじ"にして食べてみたいと息子が言うので、公園で一緒に取ったつくしで卵とじを作りました。
辞典のアドバイスに従って…
頭の部分は苦味があるそうなので取りました。
ハカマの部分は口の中に残って食感が悪くなるそうなので取りました。
…実質、つくしの茎のような部分しか食べないじゃん!という流れになりましたがその通りに作ってみました。
食べてみた感想
正直なところ、つくしの味を感じることはできませんでした。
つくしをもっと多く入れても良かったんだと思います。
今回取ってしまった頭の苦味も、山菜みたいでおいしいのかもしれません。
暖かくなるにつれてつくしたちが本格的にニョキニョキ生えきたら、収穫してまた作ってみたいです。
息子も味は感じなかったみたいですが、つくしを食べたという経験に満足しているようでした。
つくし実食に至るまでの気持ち
私はつくしを食べるものとして認識したことがなかったので、取ったつくしを息子に調理させられている感満載でした。
機械的に調理していたのですが、先月観た映画『サバイバルファミリー』の影響もあって、普段食べたことないものも食べてみようかなという気持ちが出てきました。
これまた映画作品の『阪急電車』にも、野草や雑草を食べる趣味の女子大生が登場していたことも思い出しました。
食べようとしているつくしが公園に生えていたっていう部分にも心理的な壁を感じましたが、気にしないことにして突破しました。
つくしを食べても味は感じませんでしたが、何か達成感があったのは自分の精神的なブロックを突破できたからかもしれません。
観念を壊すのは気持ちいいし、楽に生きやすくなることにつながっているように思います。
サバイバルファミリーでのワンシーン×2
またサバイバルファミリーの話に戻ります。
ストーリー展開には関係しないような細かい部分で、印象的なシーンがありました。
ひとつは、電気の明かりが全く無い状態で東京にある自宅マンションのベランダから星を眺めるシーンです。
もうひとつは、家族そろって自転車で鹿児島を目指して出発する時のこと。お母さんが、昔の子供会の行事でサイクリングして以来だと言って懐かしむシーンです。
文明を享受して生活している以上、私は文明をただ悪いものと言えない立場にもあるし、そう言ってしまうのは偽善的で気持ち悪く感じるというのも事実です。
でも、文明から少し離れたそんな生活を求めている心理がどこかにあるから、こういったシーンでそういう心理を表現してもらっているように思えて、それでこういうシーンが好きなんだと思います。
社会生活においても、立ち止まるまで行くのは難しくても、スピードを落とすような部分があってもいいのになぁと思います。
便利さとかスピードから少し離れた経験を求めている部分がどこかしらにあるから、キャンプとかするのが楽しいんだと思います。
寝泊まりしたり調理したりするために普段よりもずっと労力がかかるのに、苦労する工程自体を楽しんでいたりします。また、そうやって作った料理は余計においしく感じたりします。テントで寝るのも狭いし床が硬かったりするのになぜかテンションが上がります。
キャンプが終わったらすぐに普通の生活に戻れると分かっているから安心して苦労できる部分も大きいとは思いますけどね。
文明の進む方向とたまに逆の方を向いてみると落ち着く自分に気付くかも、と思ったという話でした。
つくしは結構メジャーな食材と知る
話はつくしに戻ります。
先日、だんなが仕事帰りにデパ地下で惣菜を買ってきました。
その時の包装のビニール袋に、季節の食材がプリントされて紹介されていました。
何気なく見るとつくしの文字が!!
惣菜の有名店の包材だっただけに、つくしはメジャーな食材なんだな〜とすんなり受け入れることができました。
▼(参考)春夏秋冬全ての食材はこちら
つくしの毒
つくしには植物性アルカロイドと総称される成分が含まれています。少量であれば解毒作用や抗酸化作用が有用に働きますが、多量に食べるとそれ自身が身体に毒として作用してしまうのでその点だけご注意を。
植物性アルカロイドはふきのとうなどにも含まれていて、あの独特の苦味をかもし出している成分です。そう思えば怖がりすぎる必要は無いかな!
▼関連記事