米ぬか-求められたり捨てられたり 買ったり無料でもらえたり 体に良かったり水質を汚染したり
玄米を精米して白米にする時に剥がされた部分の集まりが"米ぬか"なわけです。
思い浮かぶイメージはぬか漬けだったり、独特の香ばしいにおいだったりします。
米ぬか自体はぬか床のようなペースト状ではなく、軽い砂のような質感です。
たくさん集めたら、温かい米ぬかに埋もれる"ぬか風呂"だってできちゃいます。
埋もれるタイプのぬか風呂は専門の施設でないと管理が大変ですが、自宅のお風呂でも米ぬかの力を借りた入浴ができるんです。
簡単!米ぬかを入浴剤代わりに使う混濁タイプの"米ぬか風呂"
米ぬかをお茶パックに詰めて、さらにそれをガーゼのような布で包んで浴槽に入れるだけで米ぬか風呂になるんです。
うちは4才の息子が乱暴な取り扱いをするので、さらに洗濯ネットに入れて中味が浴槽のお湯に出てこないようにしています。
米ぬかを布越しに少しもんであげると、白いもやもやが出てきてお湯は乳白色に!
体を温める効果がありますし、肌の乾燥にも良いです。
においは、埋もれるタイプの米ぬか風呂に比べるとほとんど無くて気になりませんでした。
ぬかに埋もれたい気持ちはあるのですが、お金も時間もかかりますからね。
手軽に体を温めたい時は自宅で米ぬか風呂をしています。
米ぬかの入手方法
入浴に使うならば"生ぬか"か"炒りぬか"が良いらしいです。
酵素の熱変性を考えると生の方が良さそうに思えましたが、近所にお米屋さんも無いし、スーパーで炒りぬかを買いました。
ビニールの袋にサラッサラのぬかが700gくらい詰まっていました。
これをお茶パックに分ける作業がキツかったです。詰めても詰めてもなかなか減らないんです。
酸化しやすいので一気に小分けにしてしまって冷凍保存するべしという情報や、米ぬかは栄養価たっぷりなだけにゴキブリが好むから床に落としてはいけないという情報のもと、息子もだんなも寝てから延々とかつ慎重に700gの炒りぬかを小分けにする作業をやり切りました。
そして今日、たまたまコイン精米機の前を通りかかって発見しました。
精米で出た米ぬかは自由に持って行っていいみたいです。
求めていた生ぬかです!しかも無料です!
ドキドキしながら米ぬかが溜まっているという倉庫を開けると…
お宝の山でした!!!
これなら必要量だけもらって行けるので、無理してまで小分け作業をする必要もありませんね。
農産物に付き物の心配事、残留農薬
私の場合ですが、米ぬかの残留農薬は気にしていません。
玄米はいちばん外側のもみ殻を取った中味ですし、入浴剤代わりに少し成分を分散させるだけですからね。
もちろん米ぬかは食べられますし、米ぬかを料理に入れて栄養を取り入れている人もいるようです。
それでも農薬のことは気にしなくていいくらいじゃないかなーと思ってます。
そこを気にしたら、玄米を食べることも気にしなくちゃいけなくなるってことになりますからね。
それぞれの農薬によって「収穫◯日前までに使う」というルールもありますし、使用された後は分解されていきますからね。
白米をとがなくなった話
さて、今度は白米を食べる時の話です。
お米を計量した後、条件反射的にといでいたのですが、数か月前から全くとがずに食べるようになりました。
きっかけはルネサンスごはんの本を読んだことでした。
白米をとぐのは、米の表面に残っているぬかを洗い流すためです。ぬかなので、栄養価が高い部分です。
それを労力をかけて洗い流して食べることに疑問を持ちました。
といでいないからと言って、炊けたごはんは特にぬかくさくもありませんでした。黙ってだんなにも出していますが、全く気付きません。
ごはんの準備が簡単になりましたし、今まで食べてきたごはんよりも栄養価も上がっているなんてすばらしいです。
私はもう、白米を洗うことはしないでしょう。
ルネサンスごはんでは、野菜も皮ごと食べることを推奨しています。いちばん栄養価がある部分を捨てている現代の食文化について、見直し始めている人たちの存在が頼もしいです。
ごはんとおかずのルネサンス 誰もが忘れていた日本の真実の味わい 〔基本編〕 (ごはんとおかずのルネサンスプロジェクト)
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水質汚染の話
米をといだ水は、浄水場でも分解されにくい窒素とリンを多く含んでいます。
浄水場で浄化しきれなかった窒素とリンは自然界に放出されてしまって水質汚染を引き起こしているという事実があります。主に富栄養化につながります。
米をとがずに食べることが広まっていけば、水質汚染への負荷を減らせますし、人間も栄養を摂ることができます。
私はぬか風呂もしているので環境負荷もかけていることは承知していますが、洗米のような不要と思える水質汚染は減らしたいと思っています。
ぬか風呂は冬の寒い日だけに、コイン精米機に行って生ぬかを必要量だけもらってきて入る贅沢として位置づけたいです。
水質汚染を気にしながら入っても良い気分になれない真面目な性格は時に嫌になりますが。
あんまり真面目に考えると精神的に病んでしまうので、自分が消費したり排出するぶんは全体の中では誤差範囲と捉えるようにしています。
誤差範囲の中で生きながら、消費や排出を誤差以上の大きさで減らせるような貢献をしたいと思っています。
そのひとつの手法としてブログによる発信を利用していきたいとも思っています。
先日は、高級チョコレートをもらったのですが、豪華な紙の箱に金属のプレートがついていたのが気になってしまいました。
しっかり接着されていたので捨てる時も剥がせなくて、モヤモヤしながら可燃ごみに入れて出しました。
めっちゃいいチョコ食べれて幸せだわ〜
ごちそうさま〜 ポイッ!
ときれいさっぱり終われる性格だったら良かったのになと思いました。