雑草を活かした庭にしたい!と気持ちが決まったらトントン拍子に良い情報が集まって驚いている話
新築した自宅の庭が手つかずで放置されています。
外構工事に向かう気持ちは、私たち夫婦にはまだありません。
大きな買い物である家の設計で頭と神経を使って疲労した上に、夫婦の意見が合わないことばかりで次から次へと発生する駆け引きと妥協にも疲れています。
ホームメーカーの工事担当者さんは「いつもおもしろいくらいにまっぷたつですよね」と笑ってました。
放置状態の庭も冬場は雑草もたいして生えてこなくて良いのですが、これから迎えようとしている暖かい季節には放置しておけません。と、つい数日前まで思っていましたが、私の意識が大きく変わるという急展開がありました。
グラウンドカバーをどう選ぶか悩んだ日々
外構のことを考えるなら、私はまずグラウンドカバーに使う植物を選ぶところから始めたいです。
だんなは植物については興味がないし良く知っているわけでもないので、ここは私が選んで、選んだ理由を説明できれば採用されると思います。
実は、家が完成するだいぶ前から、グラウンドカバーについて考えてきていました。
メジャーどころで芝か、イワダレソウのクラピアにするかというところで考えは止まっていました。
友達と外構の話題になった時に、イワダレソウが良さそうと思っていることを伝えると、イワダレソウ栽培経験者は皆「おすすめしない!!!」と言ってくるのでした。
繁殖力が強すぎて、敷地から飛び出していったり、他の植物を育てているところまでも侵食していくのだそうです。
芝でも良いけれど夏場の芝刈りが大変とも聞きますし(私は大げさに電動芝刈り機とかは使いたくない性格なので手入れするならハサミです)、庭をちょっと変わった感じにしたいという秘めた希望もあって、芝だと普通すぎるかなと思って決め手に欠けていました。
図書館で借りた外構の本や、ネットで情報を集めていたら、種をまけば良いだけのダイコンドラ(ディコンドラとも)やタイムの一種であるレイタータイム(クリーピングタイムとも)もグラウンドカバーにいいかなと思うようになりました。
公園は雑草の芝生状態 それがなかなか良い感じに見えて…
ある日、こども同士を公園で遊ばせながら友達と話していた時のことです。
その公園の地面は、行政による定期的な刈り込みをされたばかりで芝のようにチクチクとした感触でした。
「これは芝だろうか?」と問うと、友達は「雑草の芝生だよね」と即答。
たしかにその公園には全面に、シロツメクサやオオバコ、ネジバナ、スギナなどなど多様な雑草が生えているのでした。
最近、ふとその時の会話を思い出して “雑草 芝生” で検索してみた私。
そしたら『ライフノート』というブログの 雑草を芝生の代わりにする | ライフノート という記事に出会いました。
これです!自分で気づけてなかったけれど私がやりたかったことはこれだ!!!!と直感で分かりました。
庭は芝にする!とかおしゃれな感じのグラウンドカバーを使う!みたいな流れに乗ってるつもりでいて実際はそんな固定観念に縛られてしまっている状態になるのはなんか嫌だという、自分の気持ちに気付きました。
グラウンドカバーに使われているメジャーな植物は、今や外来種が多い気がしています。
自宅の庭は、もっと馴染みがあって、季節を感じられるような植生にしたいです。
つくしが生える公園に息子はせっせと通っていますが、放置状態の家の庭にもつくしが生えてきて、息子はもちろんそれを見つけた私までうれしくなっていました。
とりあえず、家の庭では“雑草を芝生の代わりに“して様子をみていきたいと思います。
管理方法もライフノートの記事に丁寧に紹介されていたので、とっかかりやすかったです。
必要な道具として、芝刈りハサミがあると便利そうだなと思ったのでAmazonで即買いしました。自分で信じられないほどの決断力と行動力であります。
▼決断力と行動力向上のきっかけはこちら
芝刈りハサミはこれにしました。
次の商品のような、立ったままの姿勢で芝を刈れる物のほうが楽と思ったのですが、庭の今後の展開がわからないので安いほうの普通のハサミにしました。
届いた芝刈りハサミを実際に使ってみました。
庭の、駐車・駐輪スペースにしようとしている部分にはすでに丈の高い雑草が生えていたので刈り込んでみました。
▼Before
▼After
刈り込み中は無心になれて気持ち良かったです。
怖かったのは、ハサミの切れが相当に良いので、うっかり指を挟んでしまったら大変と思ったことです。
ざっくりいってしまったら、始めたばかりの整体の仕事もできなくなってしまいます。
つい先日、のこぎりを使っていた時に、地面に置いた状態の刃先にうっかり指をすべらすように接触させてしまって指先を切ってしまったばかりでした。
こうして、最近の刃物は切れ味が半端ないことを知りました。
私が小学生時代に図工で買わされたのこぎりとは雲泥の差でした。
芝刈りハサミのハンドルを握る時は、両手で握るというルールを作りました。
それでも、ハサミの扱いに慣れてきて同時に刈り込みの疲れも溜まってきた頃はルールを無視してザクザクやってしまいがちだったのでやっぱり怖いものがあります。
いずれ、立ったまま刈れるハサミに買い替えても良いかなと思っています。
指を怪我するのがとにかく怖いんです。
これまたビンゴな本との出会い
生協の注文をしようと今週のカタログを見ていたら『雑草と楽しむ庭づくり』という本が商品として取り扱われていました。
- 作者: ひきちガーデンサービス,曳地トシ,曳地義治
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2011/06/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 7回
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早く読みたくて、近くの図書館に無いかとカーリル | 日本最大の図書館蔵書検索サイトで調べたところ、ありました!
貸出中だったので予約を入れておいたところ、すぐに返却されたようで翌日にはもう借りることができました。
早速読んでみると、雑草への深い愛を感じる文章に癒されっぱなしでした。
ついには雑草への愛にとどまらず、生物界への愛があふれているように感じました。
雑草の管理方法を紹介しつつも愛が伝わってくる文章を引用させてもらいます。
私たちは草刈りが好きだ。雑草を抜くのではなく、短く「刈る」のだ。だくだくの汗をかきながらも心地よいのは、刈った草の甘いにおいのせいかもしれない。このにおいの奥には、人間が本能的に安心できる「緑への信頼感」のようなものがふくまれているような気がする。
雑草を生け花にすることを紹介している文章も好きです。
生花店で買うゴージャスなバラやカサブランカもいいけれど、小さな花瓶に小さな雑草の花を生けるとほっとする雰囲気になる。けっして生花店では買えない花だ。
庭で良くみられる雑草をタイプ別に分類して図鑑のようにひとつひとつ紹介してあるパートも参考になりました。
地を這うタイプの雑草の中でも、カキドオシという植物が私は気に入りました。グラウンドカバーにするにも適しているようです。
ただし、雑草を芝生代わりにする場合は、生やしたい植物を生やしたいところに生やせるとは限りません。
そんなところも自然でおもしろいと思います。庭の植生をコントロール下に置くのではなくて、自然の流れに任せつつ手入れをしながら付き合っていく感じになりそうです。
本の中では、「びっくり鉢」という雑草の楽しみ方も紹介されていました。
植木鉢に土だけを入れて放置して、どんな雑草が生えてくるかサプライズ感覚で待つというものです。
今までのわが家は、冬に雑草が枯れて何も無かった庭全体がびっくり鉢状態だったわけですね(^_^)
次々と欲しい情報が集まってくるこの感じ!宝地図に書いてある「満足いく外構」が実現に向けて動き出したようだと感じています。
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