マインドフルネスの練習《1週目》-食べるときは「食べること」に専念する(本のナンバリングではWEEK5)
『「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門』の内容に従って、マインドフルネスを身につけるための練習を日々の生活に取り入れ始めました。
「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門
- 作者: ジャン・チョーズン・ベイズ,石川善樹,高橋由紀子
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2016/07/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本には53種類の練習内容が紹介されています。
実行に移すのは順番通りでなくても良いようなので、最初は食べるときは「食べること」に専念する(WEEK5)に取り組むことにしました!
本の順番では5週目のお題なので、WEEK5という表記も記録に残しておきます。
この練習を選んだ理由
私は普段から、噛むことすら意識しないで漫然と食べてしまうクセがあります。その結果、食べ過ぎたり、食べたものの味があまり意識に残ってなかったりします。
そして暴飲暴食すると、胃の調子を思いっきりこわしがちです。
それを何度も繰り返してる様子を間近で見ているだんなには、すでにあきれられています。
練習期間の記録
ちょうど胃と腸の調子が最悪な時にこの練習に取り組み始めました。
気持ち悪くておなかが空かなかったりすることもありましたが、そのおかげもあって、食べたい気分になった時には一口ずつ集中して食べることができました。
胃の調子が悪いと、おいしさもあまり感じません。
少し調子が良い時に食事をするようにしたので、食べ物をおいしく感じるありがたさも伴いました。
チャーハンのような食事の場合も、一口ずつ味を意識すると、ネギを多く含む部分とにんじんを多く含む部分では味が違うのを感じました。
丁寧に食べると、ごまひと粒ぶんでもしっかり味わえることがわかりました。
噛む回数も増え、食事にかける時間も長くなりました。
この練習に取り組んでいる期間は、舌や口の中を噛むこともありませんでした。
感じた体の変化
1週目半ほどかけた練習が終わる頃、最悪だった胃と腸の調子が中の下まで回復してきました。
ガスでパンパンになりやすかった下腹部がすっきりしたのを感じました。
日常的に張っていたので、ガスがあまり溜まっていない状態を経験したところ、胸のあたりまでもが軽く感じました。
"ながら食べ"にならないように、という気づき
食べるという行為が、生活の中でいつしかながら行為を伴いやすいものになっていたことに気付きました。
テレビを見たりスマホを見ながら食べる癖があっても意識すれば簡単にやめることができますが、会話と食事の両立については難しいと思いました。
しかし、食事中の会話がながら行為にならないように、かつ楽しみながら食べることが可能なこともわかりました。
言葉を本から引用すると、次のようになります。
この練習をしていると、「食べること」と「話すこと」を交互にできるようになります。つまり、話すときには、食べるのを一時中断すればいいのです。
食に関して、自分のまわりへの望み
基本的に自分にフォーカスするのがマインドフルネスではありますが、身のまわりがこんな感じだったらいいのにという望みが私にはあります。
それは、食べるということに関してもっと自由で寛容な社会になるといいなということです。
朝ごはんをしっかり食べることが良いとされていますが、それはいつもみんなに取って良いことでしょうか?
朝起きてすぐに、出発するまでの時間が無くてかき込むような朝食だったらむしろ取らないほうが良いように感じます。
なぜ朝、無理してでも急いで食べることになるのでしょうか。
それは学校や会社に着いてから、食べてはいけなかったり食べにくい状況が作られているからだと私は思います。
それなのに、食べて行かないと集中力が出ない・頭が働かないなどというデータを示され、朝食を食べないことも良くないとされる考え方が広く教育されて当然のことのようになっています。
また、空腹の時に最も集中力が高まるのが本来の動物の姿のようです。野性を離れると、食べ過ぎるようになったり、空腹感を強く感じたりするようです。
さらには、生活リズムとして規則正しい1日3食が良いとされています。人間は家畜でもないし、活動容量が決まっているロボットでもありません。
自分の空腹状態や体の状態に合わせて、もっと空間的にも時間的にも自由に食べられる雰囲気があるといいのになと思います。
1日2食が調子良い人もいれば、1食が調子良いという人にも会ったことがあります。
胃が弱くて、1日5食くらいに分けて少量ずつ食べるのが調子良いという人もいます。
以下の話の真相はわかりませんが、少し前の時代までは1日2食がメジャーだったらしいです。
トースターを発明した人物が、トースターの販売台数を上げるために"1日3食が最善"説を押し出したという話があります。
どういう食事の取り方が良いのかは本人にしかわからないところだと思います。
自分たちを取り巻く社会で、食事の取り方への柔軟な姿勢が広がっていくことを願います。
最後に、大食いを競う文化が無くなることを望んでいると書いておきます。
大食いはスポーツでも娯楽でもないと私は思っています。
食べ物への感謝も薄くなるし、どんなに特殊な体質の人にとっても体には負担でしかないはずです。
より多くの人が食べることに専念しやすい生活環境になりますように。
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